注文住宅の施工費用を安く抑えるテクニックを知っておこう!
自由に設計し、世界にひとつだけの家を建てることができる注文住宅。予算面についても自由度が高く、豪華な住宅を建てることも、工夫次第で施工費用を抑えることも可能です。こちらでは、注文住宅の施工費用を抑えるテクニックをさまざまな面から紹介します。注文住宅の建設をお考えの方は参考にしてください。
注文住宅の施行費用の内訳
注文住宅の費用の内訳は、大きくは土地代、建築費、諸経費の3つに分かれます。見積書も、この3つの項目別に記載されているはずです。複数の業者から見積書を取り寄せて比較する機会も多くなると思いますので、しっかり理解しておくことが大切です。1つずつ見てみましょう。
土地代
家を建てるには土地が必要です。もともと土地をお持ちの方以外は、土地を購入する必要があります。家を建てる際に大きな費用を占める項目です。
建築費
文字通り、建築にかかる費用です。その中でさらに、建物そのものにかかる本体工事費、建物以外にかかる付帯工事費に分かれています。本体工事費には、基礎工事から配線・配管工事、キッチンや浴室などの住宅設備機器工事、内装・外装工事といった住宅本体を建てるための工事全般が含まれています。
付帯工事費は、照明やエアコンの取り付け、野外の給排水工事など、本体工事以外にかかる費用です。必要に応じて地盤改良工事、外溝工事が含まれる場合もあります。
諸経費
注文住宅を建てる際に必要となる税金や手数料です。土地や住宅の登記費用、土地売買の仲介手数料、住宅ローン手数料などが含まれます。
その他
土地代、建築費、諸経費以外にもかかる費用があります。引越し費用、建設中の仮住まい費用、家具・家電購入費、火災・地震保険料などです。大きな費用に気を取られて見落としがちなので気をつけましょう。
注文住宅の施行費用を安く抑えるテクニック
せっかく注文住宅を建てるからには、こだわった家を建てたいと思う方も多いはずです。しかし、予算には限りがあるという方がほとんどなのも事実です。こだわりの優先順位を考えつつ施工費用を抑えるためにはどのような方法があるのか考えてみましょう。
土地代を安く抑える
好立地であればあるほど土地代が高くなるのは容易に想像がつくかと思います。土地代を安く抑えるためには、駅から少し離れた土地を探してみるのもひとつの方法です。さらに特急や急行が停まる駅ではなく、各駅停車のみが停まる駅を選ぶことも考えてみましょう。また、地盤が弱い土地では地盤改良工事が必要となります。その分、費用もかさむので、事前に地盤の確認しておくことをおすすめします。
適正な延床面積を考える
延床面積が広ければ広いほど建築費用は高くなります。そして、住み始めてからの光熱費にも影響が出ることになります。現在の家族構成や将来のことを考え、広すぎず適正な床面積のプランを立てましょう。
建物や屋根の形状をシンプルに
複雑なデザインよりもシンプルなデザインの家のほうが建築費用を抑えられます。特に、1階と2階の床面積が同じ総2階建ては、必要な建材が最小限で済みます。基礎工事の工程も少なくなるため、総2階建ては最も費用が抑えられる形状といえるでしょう。また、屋根のデザインによっても費用に差が出ます。切妻や片流れといったデザインが費用を抑えやすいとされています。
間取りを見直す
部屋数が多くなればそれだけ建具が必要となり、費用はかさみます。費用を抑えるためには、部屋数を少なくする方法もおすすめです。たとえば、子供部屋は複数造らず、大きい部屋を間仕切りで区切って使うなどの方法が考えられます。さらに、一般的に洋室よりも和室のほうが費用は高くなる傾向にあります。和室に使用する仕上げ材が割高なためです。和室にこだわりがなければ、全室洋室にするという選択もあります。
バルコニーを広くしすぎない
大きなバルコニーに憧れている方も多いかもしれません。しかし、バルコニーは防水や補強など、特別な工事が必要となります。必要以上に広くすると費用もかさんでしまいます。用途と家全体とのバランスを考え、適切な広さのバルコニーにしましょう。
住宅ローンの金利を比較する
注文住宅を建てる際、住宅ローンを利用される方が多いかと思います。その際はいくつかの機関の金利を比較してみましょう。金利とローン内容を照らし合わせ、ご自身で納得のいくローンを選ぶことが大切です。
ZEHを検討する
ZEHはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、省エネが実現できる家のことです。国が推奨している取り組みで、条件をクリアすれば補助金を受けられます。設備導入のための初期費用は発生しますが、光熱費を節約できるメリットがあります。
注文住宅の施行費用を削る際の注意点
施工費用を予算内におさめるために工夫をすることは大切です。しかし、あれもこれもと削りすぎてしまうのも良くありません。特に安全性に関わる部分は慎重に考える必要があります。実際に住み始めてから後悔することにもなりかねないからです。
たとえば、窓の防犯ガラスやカメラ付きインターフォンなどのセキュリティ面の費用を削ったり、耐震工事に関わる費用を削ったりしたことで不安を感じる家になってしまう可能性もあります。また、断熱材をコストダウンしたためにエアコン代がかさむ家になってしまう可能性も考えられます。専門家と相談しながら、削っても差し支えのない範囲で費用を抑える工夫をしていきましょう。
注文住宅の施工費用を抑えるテクニックを紹介しました。費用を抑える際は、本当に必要な費用かどうか、逆に削っても問題のない費用かどうかを見極めましょう。こだわりを守りつつ予算内のプランを立てるのは難しいかもしれません。不明点は専門家と相談しなから、適切なプランを立てることをおすすめします。