注文住宅の内装決めが難航しがちな理由とは?決め手の手順も解説
注文住宅を建てる際の内装決めは楽しい作業です。しかし、難しさを感じてしまって内装決めがなかなか進まず、思い悩んでいる方も多いのではないでしょうか。こちらでは、なぜ内装決めが難しいのかを順を追って説明していきます。対処法もあげていますので、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の内装決めが難しいのは何故?
注文住宅の内装決めは、楽しいと同時にとても難しい作業です。ほとんどの方が初めて行う作業でしょうから、思い悩んで当然といえます。その悩みを解決するために、内装決めを難しくしている原因について考えてみましょう。
多すぎるデザイン
ネットの普及により、さまざまな情報が手に入る時代になりました。住宅デザインについても、世界中の情報が流れています。また、デザインも多様化してきています。情報量が多いのはよいことですが、情報過多の状況が内装選びを難しくしている原因のひとつにもなっています。
家具や家電との相性に悩みやすい
内装は床、壁、天井、ドアのみでできているのではなく、家具や家電が置かれて完成します。それを個々に考えてしまうと、イメージが湧きにくくなってしまいます。思い悩んだら、トータルで考えてみるようにしましょう。
間取りとのバランスが難しい
間取りと内装のバランスを考えるのも、難しい作業です。床や壁の素材・色、部屋の形、窓の配置などのすべてを考慮しなくてはならないからです。また、使い勝手や収納量なども考えなくてはなりません。考えが行き詰まった場合は、業者の担当者に相談し、ヒントをもらうのも方法のひとつです。
家族の意見が違う
内装について、家族の意見が違う場合もあります。それぞれが納得する内装にたどり着くために、意見を出し合い、十分に話し合うことが必要です。時間がかかるかもしれませんが、バランスのよい内装を完成させるためには大切なことです。
注文住宅の代表的な内装デザインの種類
内装デザインにはいくつもの種類があります。代表的なデザインを頭に入れておくことで、業者との打ち合わせがスムーズになります。代表的なデザインを見てみましょう。
モダンテイスト
無駄なものを省いた、とてもシンプルな内装です。モダンテイストの中にも、自然な木の風合いを生かしたナチュラルモダン、直線的・無機質的でおしゃれなイメージのシンプルモダン、日本の素材やデザインを取り入れた和モダンなど、いくつもの種類があります。どれもシンプルな内装という基本は同じです。
ナチュラルテイスト
天然木の風合いを生かし、ナチュラルなイメージの内装です。あらゆるインテリアとのなじみが良いことからも定番の内装といえるでしょう。床や壁などをやわらかいトーンの木材と白系で統一し、インテリアでアクセントをつければ、個性を出すこともできます。
シックテイスト
深い色味を取り入れた、落ち着きと高級感のある内装です。インテリアの組み合わせ次第で、よりご自身のイメージに近づけることができるでしょう。
その他
上にあげた他にも、北欧テイスト、アジアンテイスト、カフェテイストなど、内装の種類は限りなくあります。イメージに合うものを探すのは大変かもしれませんが、根気よく検討しましょう。
注文住宅の内装を決めるまでの大まかな流れ
内装決めは、パンフレットやネット、または住宅展示場などでたくさんのデザインを見ることから始めましょう。その中からいくつかの候補に絞ります。イメージができあがってきたところで、実際の素材や色選びに入ります。決めていく順番に決まりはありませんが、一般的な例をあげてみましょう。
床の素材・色を選ぶ
面積が広い床から選んでいくのが一般的です。床の素材や色で部屋のだいたいのイメージが定まってくるので、慎重に選びましょう。こだわりの家具がある場合は、家具に合わせて床を決めるという方法もあります。
壁や天井の色を選ぶ
壁や天井の素材、色も早い段階で決めます。やはり面積が広く、部屋のイメージに大きな影響を与えるからです。床に合わせて選ぶのが失敗しないコツです。床、壁、天井が決まれば、細かい箇所が決めやすくなります。
キッチン・ユニットバス・洗面・トイレなどの設備を選ぶ
毎日使うものなので、デザインのみで決めず、機能性、使い勝手も考えて決めることが大切です。特にキッチンは、いちばん使う頻度の高いご家族の意見を取り入れながら決めるとよいでしょう。
照明を選ぶ
照明も部屋のイメージに大きな影響を与えます。家ができ上がってから照明を選ぶという方法もありますが、デザインに統一性を持たせると言う意味でも、内装選びと同時進行することをおすすめします。
カーテンや家具を選ぶ
カーテンや家具も、内装選びと同時に選ぶとよいでしょう。カーテンは、部屋の大きなアクセントにもなり、家具は内装の一部となるからです。また、あとから選んだ家具がきちんと入るように配置を調整するのが非常に難しいという理由もあります。
注文住宅の内装を決める際に注意するポイント
内装決めには、いくつかのポイントがあります。でき上がったあとで後悔することのないよう、重要ポイントを確認しましょう。
デザインや色を盛り込みすぎない
多くのこだわりがあり、あれもこれもと詰め込みたくなる気持ちはわかります。しかし、それは逆効果になってしまうことが多いので気をつけましょう。ごちゃごちゃしたイメージの部屋になりかねないからです。シンプルなデザインに最低限のアクセント足す程度を考えるとよいでしょう。その際、色は3色までに抑えるようにするとまとまりのある仕上がりになります。
全体的なバランスを考える
部屋は色々な要素が集まってできています。床、壁、ドア、窓などです。それらを単体で好きなものを選んでしまうと、バランスが悪くなってしまう場合があります。全体的なバランスを大切に選ぶようにしましょう。たとえば、床の色を最初に決め、他の部分は、床を軸として合うものを選んでいくという方法がおすすめです。
実物のサンプルを見て選ぶ
カタログやインターネットの写真は、大まかなイメージをつかむために役に立ちます。しかし、それだけで決めてしまうのは危険です。床や壁の素材などは実際の手触りや微妙な凹凸によって仕上がりのイメージが変わるからです。可能な限り実物サンプルを確認しましょう。
注文住宅の内装は自由に決められることがメリットですが、逆に思い悩んでしまうことも多いものです。しかし、いくつかのポイントをおさえ、手順に沿って進めていけば、イメージ通りの内装ができ上がるはずです。ご家族と十分に話し合い、専門家の意見も取り入れつつ、楽しみながら一歩ずつマイホーム作りを進めていきましょう。