注文住宅に隠し部屋を作ろう!収納やシェルタールームとして活用も◎
子どもの頃、スパイ映画や探偵漫画に登場する「隠し部屋」に憧れた人もいるのではないでしょうか?隠し部屋を現実的に作るのは難しいと思いがちですが、実は注文住宅なら簡単に隠し部屋を作ることができます。子どもはもちろんのこと、大人でも隠し部屋があるとワクワクするものです。今回は、隠し部屋を作る方法や活用方法を解説しましょう。
子どもの頃夢見た隠し部屋を注文住宅で
隠し部屋とは、一目で見つかりにくい部屋のことです。たとえば、棚を動かすと部屋が表れたり、廊下の壁の一部がドアになったりと、隠し部屋はどこに部屋があるかわからないようにしてあります。自分の家にも隠し部屋があったら、楽しい気持ちで過ごせるはずです。
そのような隠し部屋も、注文住宅であれば簡単に作ることができます。注文住宅とは、文字通り注文して建てる住宅です。自由に設計できるので、自分の生活スタイルに合わせて間取りを決めたり、ドアや壁紙のデザインを変えたりと好みの住宅を建築できます。
ワクワクする隠し部屋ですが、好奇心を満たすほかにも意外なメリットがあるのです。家族と住む場合、住まいのデザインや使う物は、子どもや奥様の意見が優先されがちですから、男性が自分の部屋を持つことは難しいのではないでしょうか。たとえ小さい空間でも自分の好きにできる部屋があれば、生活が楽しくなります。
また、子どもがいるとなかなか自分の作業に集中できないこともあるはずです。イライラしているときに一人になりたいと思うこともあるでしょう。そんなときに隠し部屋があれば、一人の時間を確保できます。せっかく注文住宅を建てるなら、隠し部屋を作ることも検討してもよいのではないでしょうか。
隠し部屋を大容量の収納スペースとして活用
住宅を建てたあとで、多くの人が悩むのが収納です。生活していく中で必要になった暖房器具などの設備器具類や、さまざまな雑貨を収納するスペースがないと困ります。掃除用具やトイレットペーパーのストックなど、あまり目に付くところに置いておきたくないけれど、使うときにすぐに取り出したいものもあるはずです。また、趣味のグッズやゴルフバック、楽器、工具など、普段は使わないけれど大事にしたいものも収納に悩みます。
このように、さまざまなものを収納するスペースとしても隠し部屋は使えるのです。扉を閉めるだけでスッキリ収納できるので、大容量の収納スペースとして活用できます。隠し部屋があれば、クローゼットにしたりワインセラーにしたり、アイデア次第でいろいろなものを収納できるでしょう。
さらに、隠し部屋を作ることで、廊下や部屋を広く見せる効果もあります。生活感を隠すことができるので、おしゃれな雰囲気をキープできるのです。収納という面から考えても、隠し部屋を作ることはメリットがあります。
隠し部屋は一時避難所にもなる
欧米では不法侵入があったときのために、セーフルームなどの隠し部屋がある家も多いものです。日本ではそこまで強固なものは必要ないかも知れませんが、家族の安全のためにも避難できる場所を考えておいたほうがよいでしょう。
警視庁の「住まいる防犯110番」によると、2019年に発生した一戸建て住宅への侵入窃盗犯罪件数は25,374件、マンションなどの共同住宅への侵入窃盗犯罪件数8,550件になり、一戸建て住宅のほうが被害が多くなっています。
一戸建て住宅のほうが狙われやすいのは、共同住宅よりも侵入しやすいからです。その理由は、死角となる場所が多く一度侵入すると外から見えにくいこと、1〜2階建ての建物が多いこと、オートロックやホームセキュリティーなどの設置が少ないことがあげられます。また、一戸建て住宅への侵入手口は、無締りやガラス破り、ドア錠破りがほとんどです。鍵がかかっていない玄関口や勝手口、窓から家の中に侵入されるケースも多くあります。
一戸建て住宅を建てるなら、セキュリティーについても考えておいたほうがよいでしょう。万が一のことが起こって不審者が自宅に侵入したときに、とっさに外に逃げられなかったら大変です。そんなときに隠し部屋があれば、一時的に避難所できます。
ただし、隠し部屋を避難所にするなら、窓を防犯ガラスにするなどの防犯対策を施しておくことが大切です。また、隠し部屋の中から外と連絡がとれるように、電話など連絡用のツールの設置もしておくと安心できます。防犯を必ずしも強化しなくてはいけないわけではありませんが、留守番をするお子さんがいるご家庭であれば、できるだけセキュリティーを強くすることをおすすめします。
隠し部屋はワークスペースとして使ったり、収納するスペースとして活用したりとさまざまな用途があります。また、一目で見つかりにくいという隠し部屋の特徴を活かして、一時避難所にもできるのです。アイデア次第で実用的にも使える隠し部屋があると、いろいろ便利になります。せっかく注文住宅を建てるのであれば、隠し部屋を検討してみましょう。